ミテキタ★福岡学生演劇祭2018


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福岡学生演劇祭2018をみてきました。
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皆必死だった1年目。
笑いが多かった2年目。
囲み舞台に挑戦した3年目。

4年目の今年は垢抜けた芝居をする団体が増えた印象。芝居の系統がどれもバラバラで、突っ切ってて面白かった。
何度も出場している団体は特に、テイストを変えたり芝居がすごく素敵になってたりと、この変化が学劇の醍醐味のひとつでもある。

まずは短めだけど各作品の感想をば。

がらくた宝石殿「止まる気配のNASA」
ひと癖ふた癖ある作品が多い中、ストレートに笑いをとりにいき、一番学劇っぽかったのかも。
運命がかわり存在していたはずの人が黒布で消えていくチープ感がたまらなくかわいかった。


ジャカっと雀「血潮」

セリフは少なくマイムでみせる。多くを語る表情からも目が離せない。桑森さんの演技のうまさが演劇祭の中で突出してた。
この世界は大きな誰かにコントロールされてるのかも、という想像を体現。神的な何かも完璧ではなく同じ問題を抱えてたのが面白かった。


陰湿集団「かぐや姫競売会のご案内」

観客に照射、演じ手をしてもらうというチャレンジングな作品。意外と演じちゃう観客。逆に演じ手のかぐや姫が戸惑いながらはけるラストに少しモヤ。
そして暗い中浮かび上がる白塗りの馬場くんの身体がなんとも言えなかった(笑
演出賞おめでとう!!


星団まなつ「求」

舞台中央の泉が本当にきれいだった。
クラスの人気者になりたいというしょうもない理由でクラスメイトを殺してしまった少女。
でも彼女にとってはすべてだった小さな世界であがいてるさまが滑稽にみえて訴えてくるものがあった。


チームドリーム「劇病」

ドラマチックアレルギーな彼女。
ひたすらドラマチックにツッコミをいれていく展開が面白かった。でもその展開と最後にでてきた宇宙人が自分の中でつながらなかった。どんな意味があったのだろう。楽しそうに演じてる姿はみてて気持ちよかった。


福岡学生演劇祭 ロボットパンケーキZ「Girls on the Poolside」

ファンシーでかわいい世界観が緒方くんらしい。作品世界に潜り込んでいく作品は、以前の演劇祭でもあった気がする。自分は書かないから、ダイブしていくシーンをみていて不思議な感覚にさらわれた。


チームラピュタパン「砕ける夏雲」

役者の芝居がみんなサラリとしていてさわやか。それでいて成就できない恋心の描き方がとても丁寧だった。最後、全部吹き飛ばしてしまうなら、もっと苦しんで、もがいてる姿もみたかった。20分じゃなくてもう少し長ければどうなってたかな。


unitアルケミスト計画「おかあさんといっしょ」

演目変更となった事情がわからないからなんとも言えない。
ありえない(怒!!と思いながらみてしまったけど、演劇が本当に自由であるならこれもありなのか?!と思い直してみたり。
あの状態で舞台をおりなかった度胸はすごいと思う。


ユニット でも、でも「あすのあさ、ゆめをみる」

遊んでいるようにみえたのに、いつの間にか舞台上に広がっていた白い花々。最初のちくたく言ってた絵がきれいで印象的。
絵作りはとても良いのだけど、作品の芯となる部分がもう少し強く出てきて欲しかった。

でいどり。「夕暮れの公園、静寂を忘れて」

冒頭から喋り倒し、客席が一気に巻き込まれた。20分の時間制約がプラスに働いたと思う。
今話題の公園騒音問題を物語の中心に据え、規律により失っていく人間性、社会への責任転嫁、自分だけは正常と思っている気味悪さがよく出ていた。



総評で審査員の和田さんもおっしゃっていたけれど、20分という時間のせいか、ふっと終わった団体も目立っていた。
結末が唐突すぎてわからず消化不良。逆にその時間の短さをまくし立てるように話して空気をつくったのが、でいどり。だった。

総評では審査員の鄭さん、後藤さんから愛情溢れるコメント。

鄭さんからは、意外と難しいフラフラせずに立つということ。たくさんいい舞台をみて研究してくださいと。
後藤さんからは行間を読んでたくさんの情報量を持って演技にのぞむ姿勢への言及があった。


結果は、
観客賞、最優秀 でいどり。
演出賞 陰湿集団
俳優賞 池田千春(でいどり。)
表彰はなかったものの俳優賞次点では、桑森ケイさん(ジャカっと雀)、星団まなつの本田菜々子さんの名前があがっていたそう。

観客としてもとても楽しい演劇祭だったが、個人的にはそめごころのメンバーでもある、上野隆樹が脚本・演出で臨んだでいどり。がたくさんの賞をもらって、我がごとのように嬉しい。結果発表のときには心臓バクバクだった。

こうして大いに喜んだわけだけど当然、賞はもらえたら嬉しいし、狙ってとれなかったら悔しい。

でも演劇においては賞が全てじゃないからね。お客さんの反応や、作品で狙っていたことがどこまで達成できていたのか。賞の有無に関わらずそれらは大切にしたい。ね。

出場された方々の今後の活躍を期待してます!!
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