学校で背の順に並ばせる弊害



子どもの頃は背が小さくて、早生まれなこともあり、中学2年生までクラスで一番背が低かった。

「マエナラエ」の号令では、前にならう人がおらず、私の両腕は伸ばされることなくいつも腰に据えられていた。
中学生くらいまで「マエナラエ」の意味することに全く気付いていなかった。(前にならうひとがいなかったから)

誰しも成長につれて少しずつ伸びていく身長だから、背が低い=人より成長が遅い→人よりも劣っている、というイメージもあった。

そんなわけで身長が低い、身体が小さいこと、成長が人より遅いことは物心ついた時から高校までの長い間、私の中で強いコンプレックスだった。

学校では、頻繁に、それはもう頻繁に背の順に並ばされることが多い。

体育、終業式、始業式。体育館での集合ごとは大体身長順。

どうして?

前の人の身長が自分より低ければ教師たちの顔が見やすいなどの配慮があったのだろうか。(想像してみると前に並ぶ人の身長が自分より数センチ低いくらいで、見えにくさはかわらないよね。)

並んだ時の見た目がすっきりしてよいのだろうか(パフォーマンスではないのだからすっきりさせる必要はない。)

毎日、毎日「背の順に並べ」と言われるたびに、先生の目の前のポジションに猛ダッシュ。

私は、背が低いことがものすごく嫌だった。「ちび」と言われるのも大嫌いだった。
背を伸ばすために、野口体操もしたし、毎日100回ジャンプした。
牛乳は大好きだった。私が大量に飲むので我が家には週に10リットルの宅配牛乳が届いて、それでも足りずに紙パックの牛乳も買っていた。水泳だって頑張った。

でも身長順に並ばされる度に、自分の身長の低さを思い知らされていた。
当時は気づいていなかったけど、今は確信をもって言える。
教育現場で身長順にならばさなければ、こんなにも自分の身長にコンプレックスを持つことはなかった。


オーバーだって、思う?


そう思うあなたはいつも中くらいにいた方?
もしくは、人よりも特に身長が高い、低い時期が短かったとか。

そうでなければさらに想像してみて欲しい。
例えば身長順ではなくて体脂肪率順に並ばされていたら?
きっとクラスで一番体脂肪率が低い人と高い人は、自分の体脂肪率を必要以上に気にしてしまうよ。一度ならず毎日毎日人と体脂肪率を比べられて自分の体脂肪率にうんざりしてきちゃうよ。

じゃぁ瞳の大きさ順に並んだら?
鼻の高さ順に並んだら?
肌の色の濃い順に並んだら?
髪の色の濃いの順に並んだら?

今まで全く気にしていなかったことがどんどんコンプレックスになっていきそう。


こうして書き並べてみると、身体的な差の順に並ぶということはその優劣感を助長させるように思うのです。
そろそろやめませんかね、学校での背の順並び。


ちなみに私の身長・体格コンプレックスは海外留学して、いろんな体格の方がいるということを実感として覚えたこと、大学のゼミで別府に行ってみんなで素っ裸になって温泉に入りまくったことで解消されました。
小さくても大きくても、それぞれの身体の魅力があるよね。

社会人になってからは、背の順に並ばされることはめったにないので身長を意識することも減った。

もう身長では悩まない。

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